絶対に首をまわしてボキボキさせてはいけません。
テレビ東京の大橋未歩アナウンサーが軽度の脳梗塞になったというニュースがありましたよね。脳梗塞は極めて危険な病気であり日本人の死亡原因でも毎年上位にランクインしています。
かつては脳梗塞は50~70代の高齢者がなる病気だと考えられていましたが、最近では若年性脳梗塞と呼ばれる45歳以下の発症が急増しています。
私たちが日常生活の中でついついやってしまいがちなありふれた行動が、その若年性脳梗塞の大きな原因の1つになっているという事が分かってきました。
その行動というのは、肩や首が疲れてきたり凝ってきたりした時にするボキボキいわせるやつです。首をまわしたり、ひねったりして骨をボキボキっとやると一時的にすっきりして気持ちいいですよね。
デスクワーク中心の人なんかだと、1日の中で何度もやってしまっている人もいるでしょう。それくらい私たちにとってはごふ普通の行動となっていますよね。
でも、その首ボキボキが命の危険や重大な後遺症を残す脳梗塞の原因になっているのです。その仕組み、メカニズムをこれから説明します。
ボキボキすると脳の動脈の壁が割けて脳動脈解離になる
脳梗塞は、偏った食生活や運動不足などの普段の乱れた生活習慣が原因でなる生活習慣病と関連が深いと考えられています。
しかし、そういった内部的な原因だけでなく、外部からの衝撃など外部的な原因で脳梗塞が発症する事もあるのです。
首をまわしたりひねったりするとボキボキと音がします。その音の理由についてはいくつかの説があります。
現在最も有力な考えは、液体が関節の中を移動する時に出る気泡の破裂音だという説です。つまり、何らかの無理な圧力が関節にかかっていて、それが限界を超えた時に液体が気泡となって破裂しているという事なのです。
その時に関節の1点にかかる圧力は1トンを超えると言われています。
首には人間が生命活動を維持するために必要な重要な神経や血管がたくさん通っていますので、これだけの無理な力を加えれば、血管が裂けたり何らかの異常が起きてもおかしくはないですよね。
肩や首の凝りで困っている人にとっては、つい気持ちいいので、やってしまいがちな行動ですが、意識してやらないように心がけましょう。
凝りがひどくなってきたら片頭痛や緊張型頭痛の大きな原因になりますので、できるだけ早い段階でマッサージ、ストレッチ、プールで泳ぐなどして体の緊張をほぐしてあげましょう。