トリプタン系薬剤は片頭痛の特効薬

偏頭痛は人によって痛みの程度に大きく差があります。軽度の痛みの場合は、アスピリンが含まれている市販の消炎鎮痛剤でも痛みを和らげることができますが、痛みが中度から重度の場合や吐き気がある場合の片頭痛にはほとんど効果がありません。

強い痛みのある片頭痛の場合には、トリプタン系薬剤が非常に効果的です。

トリプタンは、片頭痛の原因である血管作動性物質の放出を抑えて、拡張した血管を収縮し、炎症を和らげる効果があります。

片頭痛の原因は、簡単に言うと血管が拡張することによる炎症です。

消炎鎮痛剤は、炎症を起こした部分を抑え痛みを緩和する効果がありますので、軽度の痛みの場合には効果があるのですが、拡張した血管を収縮させるという作用は無いので根本的な治療にはなりません。

他方で、トリプタンは、拡張した血管を収縮させる効果があるので、片頭痛の原因を根本から治療するという作用があるのです。つまり痛み止めの薬ではなく血管収縮薬なのです。

片頭痛の特効薬ともいえる薬で、私自身も利用していますが、きちんと上手に服用すれば、完全に痛みを無くすことも可能です。

効果が現れるまでの時間は、注射剤の場合には約15分〜30分くらい。経口薬の場合は、60分〜90分くらいです。

私も、子どもの頃から何十年と片頭痛に苦しみ悩まされてきましたが、トリプタン系の薬を知った時には、本当にうれしかったです。

トリプタン系の薬剤の中でも私が処方してもらっているのはイミグランと言う偏頭痛の特効薬です。

いつ頭痛が発生するか分からない恐怖と不安にいつも悩まされて来た人生だったので、ほんとうに幸せな気分になることができ、イミグランと出会ってから人生が変わったと言っても過言ではありません。

痛みの強い片頭痛に悩まされている人は、専門の病院に行ってトリプタン系の薬を処方してもらうことを心からおすすめします。

残念ながらトリプタン系の薬は薬局などで市販されていませんので、医師の診察を受けて処方箋として手に入れるしかありません。

日本で手に入るトリプタン薬剤

日本で手に入るトリプタンの中で代表的なものが、グラクソスミスクライン株式会社が販売しているイミグランです。実は私もイミグランを利用しており、非常に高い効果を得られています。片頭痛の時に飲めばウソのように痛みがなくなります。

錠剤タイプ、点鼻薬、注射、また口腔内速溶錠といって水が無くても飲めるタイプのものがあります。

↓錠剤タイプのイミグラン ↓点鼻タイプのイミグラン

錠剤タイプのイミグラン

点鼻タイプのイミグラン

注射が最も即効性がありますが、医者看護師さんにやってもらう必要があり、自分で打つことができないので、あまり現実的ではありません。

錠剤タイプがいつも持ち歩けるので、おすすめです。1錠1000円くらいしますので、健康保険に加入していて、3割負担なら300円くらいとなります。かなり高額の薬ですが、それで寝込まずにすむなら安いものだと思います。

点鼻薬のタイプも、持ち歩けますし、効果の出るのも早いようですが、私にはあまり向いていないようで、錠剤よりは効果がありません。個人差があるようですので、いろいろ試してみて、最も自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

イミグランの他にも、アストラゼネカ株式会社の販売しているゾーミックやエーザイ株式会社の発売しているマクサルトなどがあります。

トリプタンを飲むタイミングが大事

トリプタンは片頭痛の痛みを和らげるのに大変効果的な薬ですが、飲むタイミングがとっても大切です。

副作用などが気になってあまり薬を飲みたくないという心理が働いて、どうしても飲むタイミングが遅くなってしまいがちです。

しかし、片頭痛の場合、完全に頭痛が発生して痛くなってから、トリプタンを服用しても、薬が効いている間は痛みを抑えることができますが、薬が切れるとまた痛くなってきます。

少し痛くなってきたなと思ったら、そのタイミングで思い切って早く飲むことが大事です。少し痛くなってきたくらいのタイミングでイミグランなどを飲めば、完全に片頭痛の痛みを無くしてしまうことができます。

薬の効果が切れたとしても、頭痛が戻ってくることはありません。

薬を飲むのをためらって、タイミングがずれると、薬の効果のある持続時間を過ぎるたびに痛みが戻ってくるので、結局多くの頭痛薬を飲むことになってしまいます。

思い切って、早めのタイミングでトリプタン系薬剤を服用することで、1錠で完全に片頭痛を押さえ込めることが多いです。

もちろん、個人差はあると思いますが、私の経験からすると、早めのタイミングで飲む方が明らかに効果が高いですし、遅れると痛みの持続時間が長くなってしまいます。

トリプタン系薬剤のイミグランを飲むタイミング

上の図を参考に、予兆を感じて、少し痛みは始まってきたくらいの早いタイミングで服用しましょう。

完全に頭痛が始まってからでは手遅れです。

片頭痛は、完全に治すことは難しいですが、痛みの程度を低くすることと、できるだけ早く痛みを無くすことは可能です。

片頭痛の時には、吐き気や嘔吐の症状が出ることが多いのですが、そのような時には、胃腸の蠕動運動が乱れているため薬の吸収率が低下し、トリプタンの効果が弱まる事があります。

その場合には、トリプタンと同時に制吐薬を服用したり、鼻から吸収する点鼻薬のトリプタンに切り換えると効果がある事があります。それでも、どうしても効かない場合には自己注射が必要になることもあります。

頭痛の発作が起きてしまった時には、トリプタン系薬剤で痛みを和らげることが大事ですが、薬を飲みすぎると薬物乱用頭痛になってしまいますので、できるだけ頭痛の回数を減らすように日常の食事やサプリメントによる予防も大切です。

片頭痛の予防で、最も簡単に始められて、効果のある方法がサプリメントを活用することです。

詳しくはこちらの「片頭痛(偏頭痛)に効くサプリメントで副作用なく予防をする方法」で書いていますが、フィーバーヒュー、マグネシウム、ビタミンB2などが片頭痛の予防に効果があると医学的にも証明されています。

それらの成分を全て含んだ片頭痛予防用のサプリメントでおすすめなのはこちらの商品です。

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なお、トリプタン系の薬剤にはいくつか種類があります。

どのトリプタンが効くかは個人差がありますので、医師に相談しながら、自分に合うトリプタンを見つける必要があります。

ちなみに、日本で発売されているトリプタンは以下の通りです。

  1. コハク酸スマトリプタン(イミグラン)
  2. ゾルミトリプタン(ゾーミッグ)
  3. 臭化水素酸エレトリプタン(レルパックス)
  4. 安息香酸リザトリプタン(マクサルト)

かっこの中は薬剤名です。

トリプタンを使ってはいけない人

前述のようにトリプタンは血管収縮薬ですので、血管が狭くなる病気(虚血性疾患)の狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などにかかった経験のある人は使用することができません。

これらの病気にかかった事が無い人でも、高齢になってくると、これらの虚血性疾患にかかる可能性が高くなってくるので、トリプタンを使わずにすむのであれば使用しない方が良いと言えます。

高齢者で片頭痛のある人は、さきほども紹介したようにできるだけサプリメントを使って予防することが健康維持のために重要になります。

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トリプタンは片頭痛にとても効果のある薬ですが、使い方に注意が必要な薬なので、必ず医師の指示に従って服用するようにしましょう。