群発頭痛の基礎知識
群発頭痛とは、どちらか一方のみが痛むことの多い片側性の頭痛で、眼窩(眼球が収まっている頭蓋骨のくぼみの部分)周辺から、前頭部や側頭部にかけて激しい痛みが発生する頭痛です。
ただし、片頭痛が必ずしも片側性でないのと同様に、両側性の痛みが発生する場合もありますので注意が必要です。
1回の頭痛の持続時間は短いですが、数週間から長い時には数ヶ月に渡り、繰り返し断続的に発生するのが特徴です。また、発生するタイミングとしては、夜や睡眠中に起こることが多いとされています。
群発頭痛の年齢と有病率
群発頭痛は、20歳から40歳くらいの人に多く発生します。また、性別的には、男性は女性よりも3倍から7倍くらい発生しやすいと言われています。
有病率は、0.05%から0.4%くらいの間であり、片頭痛の平均有病率8.4%から比べると圧倒的に患者数の少ない頭痛です。
群発頭痛の見分け方
以下の特徴がある場合、群発頭痛の可能性が高いです。
- 強い痛みが、眼窩周辺、前頭部、側頭部のいずれか1つ以上の部分に15分から180分程度発生する
- 以下の1つ以上の症状が併発する
- 結膜(まぶたの裏)が充血したり涙が出る
- 縮瞳(瞳が過度に収縮する)
- 鼻づまり又は鼻水が出る
- 異常に汗が出る
- 落ち着きが保てる興奮する
- 痛みが1日数回程度断続的に生じる
片頭痛や緊張型頭痛と併発したり、見分けが難しい場合もありますので、自分で判断できない時は、専門の医師に相談しましょう。